晴れ,時々,大学生。

受験に失敗し,留年し,どん底の19歳大学生♂の奮闘記

はじめまして

はじめまして。

 

Kazumaといいます。このたび,ブログをはじめてみました。

まず僕自身の自己紹介と,ブログをはじめるに至ったいきさつを書かせていただこうと思います。

 

僕は東京在住の19歳大学生です。

地方出身で,上京して1年と2ヶ月が過ぎました。

 

普通に考えて,今は大学2年生であるはずなのですが…。ここら辺から少々話がややこしくなります。少々お付き合いくださいませ。

 

(以下,ですます調をやめて,淡々と語らせていただきます)

  

現役の大学受験のとき,東京大学理科一類とすべり止めの私立大学を一つだけ受験した。もともと東大しか行くつもりはなかったが,浪人を極力させたくないという親の方針で,私立を一つだけ受けることになった。 

 

 

結果は,東大に落ち,すべり止めの私立には受かった。

 

 

入学金も支払い,授業料も納めたという親に向かって,「浪人させてくれ」なんて言う勇気は当時の僕にはなかった。

 

 ここで勇気を出して1年しっかりと浪人する道を選んでいたら,きっと今頃僕は東大生だったのだろう。

 

親戚の間での進学祝いでの席では,とにかく「進学おめでとう」とだけ言われ,「東大残念だったね」とはひとことも言われなかった。周りにそういう風に気を遣わせていることが申し訳なく,東大に合格できなかった自分を情けなく思った。

 

親にも友達にも高校の先生にも誰にも言わず,一人でこっそりと東大受験の仮面浪人をしようと決意した。家族の誰にも見つからないように受験参考書をこっそり引っ越しの段ボールに詰め,東大に行きたいという思いを腹の底に抱えながら東京での新生活をスタートさせた。

 

割と社交的な人間なので,大学で自然に友達もできた。周りに合わせてサークルを探すふりをしながらも大学には染まらないように気をつけてた気がする。

 

4月から8月上旬の前期の間は,表面的に友達と仲良くしつつ,授業もほどほどに出て単位をすべて集めた。

 

大学入って驚いたことは,高校の時と比べ物にならないくらいの時間割のスカスカさと,夏休みの長さ。そういう空いている時間をしっかり受験勉強に充てれば東大に合格できるという自信があった。

 

夏休み,受けた東大模試はすべてA判定。このままいけば普通に合格できるだろうと思っていた。前期はフル単だったので,2年に進級するためには後期にたった4単位(基本的に1授業で2単位来るので,4単位は授業2つ分)だけ取ればよかった。

 

夏休みを一人で過ごすうちに,大学に行って授業に出て友達と関わるのが面倒になった。出席点の負担がそれほど大きくなく,テスト一発勝負の授業の単位だけ取って最低限の進級条件を満たせればいいと思っていた。

 

大学関係のLINEはすべてブロックして,大学の人間関係を断ち切った。

 

後期の間は授業にはまったく行かず,週2でスターバックスのバイトをしてお小遣いも稼ぎながら,気が向いたときに時々自分の部屋やカフェでマイペースに受験勉強をしていた。(スタバでのバイトについてはまたの機会に触れたいと思う。)

 

センター試験も終わった1月中旬,そろそろ大学のテスト勉強に入ろうと思って準備しなければと思っていたが,このままいけば東大に普通に合格できるだろうという謎の自信(過信?)が邪魔をして,結局大学のことには手を付けず,東大受験一本に絞った。(バイトは頻度を落としてこの時期もシフトに入っていた。)

 

どうせ春からは東大に通うことになるだろう,もう今の大学には二度と来ることはないだろうと思っていた。

 

そんなこんなで本番を迎え,手ごたえは可もなく不可もなくという感じだった。

 

合格発表当日。

 

合格者番号の掲示に自分の番号がないのを見たときは目の前が真っ暗になった。

 

東大へ行く道は閉ざされ,二度と行きたくなかった今の大学で留年しなければならないという現実を一気に突き付けられた。

 

あまりのショックにその日のことはよく覚えてない。

 

翌日くらいに実家に留年を知らせる大学の成績書が届き,電話で怒られ,この一年のすべてのことを泣きながら打ち明けた。この一年の自分の過ちのせいで,私立大学理系の高額の学費+東京での生活費で合わせて数百万円が無駄になってしまった。3人きょうだいの長男で,下の二人の養育費を考えると,家族にとっては痛すぎる損失である。

 

一人だったらたぶん自殺することを考えていたと思う。幸い男子学生寮に住んでいるおかげで,周りの友人や先輩たちに見守ってもらい,いろいろ気晴しに付き合ってくれた。ここ一年の自分の様子から,「もしかしたらこいつ仮面浪人してるのではないか」と周りの寮友はうすうす気いていたという。

 

 

大学の留年者ガイダンスに参加し,大嫌いだったもとの大学に渋々復帰することに。残念ながらほかの大学のように進級制度が柔軟でなく,形式的に2年に進級して取りこぼしを拾いながら先々の単位も集めるということができないらしい。進級に必要なたった数単位のためにスカスカの一年を過ごさないといけないということがすごく嫌だった。

 

そんなにスカスカの一年なら,また東大を目指すこともできるのかもしれない。入学当初に今の大学で作った友人はもう友人ではない。彼らには消えたと思われているのだろう。そんな友達のいない今の大学でまたやり直すのもなんかいやだ。

 

けれども,すでに二回挑戦して二回とも落ちた東京大学。また挑戦しても合格が保証されているわけではない。現役や一浪で受かった高校同級生は何人もいるし,今年現役で東大に進学した高校の後輩も何人もいる。もし来年東大行けたとしても,彼らの下の学年だ。それは自分のプライドが許さない。そんな彼らを見てると,やっぱり自分は東大に行けるような能力を持ってないんだなという諦めに似た気持ちも出てきた。また一年間受験勉強する気力はもう出ない気がする。親には「今,自分の置かれた環境でやれることをやりなさい」と口酸っぱく言われた。

 

もやもやした気持ちを抱え,何が正しいのかわからない中で,一度自分で否定した大学でまた大学生活をスタートすることになった。

 

こんな感じで,大学受験に失敗して,留年もして,夢破れて人生のどん底から何とか這い上がろうとする19歳がお届けするブログです。

 

もっと大変な人生を歩んでらっしゃる人も世の中には沢山いるでしょうし,僕自身が直面した試練なんてまだまだ甘い方なのだと思います。

 

どん底の中で様々なことに挑戦して這いまわる僕の姿をここに書いて発信することで,折れそうな自分を保とうとしているような気がします。

 

なにとぞ,お付き合いいただければと思います。